PTC省電力・過熱防止効果
それでは、初めにPTCとは何かについてご説明いたします。PTCは、温度が高くなるにつれて電流を流れにくくする技術です。
左側の図は、温度が低い状態のPTCフィルムの、炭素粒子の結合状態のイメージ図です。炭素粒子間には、電気が流れない不導体粒子を含ませてあります。不動態粒子は熱膨張率の高い物質故に、通電後炭素粒子が加熱するに連れ、より大きく膨張して、右側の図のように炭素粒子の連鎖を解きます。こうして電流が遮断され、放熱しながら省エネします。
この間、省エネになります。徐々に温度降下し、不導体粒子の収縮とともに左図の元の炭素粒子結合状態へ戻ります。そこで再通電し発熱を再開します。